ホームホワイトニングとは About
ご自宅で患者さんご自身で行なっていただくタイプのホワイトニングです。歯科医院で作製したオーダーメイドのマウスピースに、ホームホワイトニング用の薬剤(ジェル)を注入し、それを毎日2時間ほど歯に装着していただくことで、歯を内部からじっくりと白くします。
ご希望の白さに到達するまで2週間ほどかかるため、即効性は期待できないものの、ツヤと透明感のある自然な白さを長く保てるのが特徴です。
歯科医院が提供するホワイトニングには、歯科医院で施術を受ける「オフィスホワイトニング」もありますが、「通院回数を少なくしたい」という方や、「ホワイトニング効果を長持ちさせたい」という方には、「ホームホワイトニング」をおすすめしています。
このような方におすすめ
- 通院回数を減らしたい方
- できるだけ効果を長持ちさせたい方
- 透明感とツヤのある自然な白さを希望する方
- 自分のペースでホワイトニングしたい方
- 低刺激のホワイトニングを希望する方
- 自分で施術することが苦にならない方
ホームホワイトニングの
メリット・デメリット
Merit / Demerit
メリット
好きなタイミングでホワイトニングができる
歯科医院でマウスピースを作製し、ホームホワイトニング用の薬剤の処方を受けたあとは患者さんの好きなタイミングでホワイトニングができるので、なかなか通院ができないという方にもおすすめです。
オフィスホワイトニングより効果が長持ちする
時間をかけて歯の内部までじっくりと白くするため、ツヤと透明感のある白さが長持ちするのが特徴です。一般的にオフィスホワイトニングでは効果が持続する期間は3~6ヵ月とされているのに対し、ホームホワイトニングでは1年ほど持続します。
低濃度の薬剤で歯にしみにくい
ホームホワイトニングでは、オフィスホワイトニングで使用する薬剤よりも過酸化水素の濃度が低い薬剤を使用します。即効性は期待できないものの、そのぶん低刺激で歯にしみにくいため、知覚過敏が気になる方にもおすすめです。
費用を抑えられる
ホームホワイトニングの料金は36,000円(税込)で、オフィスホワイトニングの施術1回分の料金よりも高いように思えますが、効果が長持ちするのと、追加のホワイトニング用ジェルが6,400円(税込)から購入できるので、長期的にみると費用を抑えられます。
デメリット
効果を実感できるまで時間がかかる
個人差がありますが、希望の白さに到達するまでに2週間ほどかかります。即効性は期待できないので、「数日後に結婚式を控えていて、それまでに白くしたい」という方にはオフィスホワイトニングのほうが適しています。
手間がかかる
「マウスピースにジェルを注入し、歯に約2時間装着する」という作業を毎日必ず行なう必要があります。毎日継続することや自分でやることを手間に感じる方には、あまり向いていないホワイトニング方法です。
施術時間が長い
どんなに疲れた日でも、毎日2時間マウスピースを装着する必要があります。ホームホワイトニング中は食事も睡眠もできませんし、発音もしづらくなります。そのため、人によってはその2時間が長く感じる場合があります。
食事制限がある
ホームホワイトニング後の1~2時間はコーヒーやワインなどの色の濃い飲食物を控える必要があります。また、より効果を高めるためには、ホームホワイトニングの期間中はできるだけ色の濃い飲食物を控えることがすすめられます。
ホームホワイトニングの
流れ
Flow
1カウンセリング
カウンセリングでは、歯のお悩みやホワイトニングに関する質問や不安、理想の白さや予算などについてじっくりお話しを伺ったうえで、患者さんに適したホワイトニングをご提案します。当院ではカウンセリングを無料で実施していますので、どうぞお気軽にご相談ください。
2クリーニング
歯の表面に着色汚れや歯垢、歯石などが付着していると、ホワイトニング用の薬剤が浸透しにくくなります。ホワイトニングの効果を十分に発揮するため、ホワイトニングの前には専用の機器と研磨剤を使用してしっかりと歯の表面の汚れをクリーニングで取り除きます。
3歯型をとる
ホワイトニング用のマウスピースを作製するために歯型をとります。歯型をとることで、患者さん一人ひとりの歯列に適合するマウスピースをオーダーメイドで作製できます。数日後にマウスピースが完成するので、予約を入れてください。
4マウスピースの作製
まずは患者さんの歯型をもとに歯の模型を作り、次にその模型をもとに専用の機器を用いてマウスピースを作製します。患者さんの歯列に合わせて作製したマウスピースはお口にしっかりとフィットするため、快適に使用できます。
5マウスピースと薬剤(ジェル)のお渡し
患者さんにご来院いただき、完成したマウスピースを試着してフィット感を確認します。問題なければホワイトニング用の薬剤(ジェル)と一緒にお渡しし、使用方法や注意点などについて丁寧にご説明します。
6自宅にてホワイトニング開始
マウスピースにホワイトニング用の薬剤(ジェル)を注入し、歯に装着します。1日およそ2時間の装着を2週間ほど継続することで、透明感のある白い歯を手に入れられます。
なお、マウスピースは2回目以降のホームホワイトニングでも使用できます。
・審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・薬剤のおもな成分、過酸化尿素には歯の表面の保護膜を溶かす作用があります。保護膜が元に戻るまでの24~48時間程度は、歯の表面が荒れやすくなります。
・薬剤が歯の神経に刺激を与えるため、知覚過敏・疼痛・冷水痛などの症状が生じることがあります。
・歯の厚さや薬剤の効果が現れにくい部分があることなどにより、白さにムラが出ることがあります。歯の形状には個人差があるため、実際に施術をしないと結果はわかりかねます。
・低濃度の薬剤で時間をかけて白くするので、効果が現れるまで時間がかかります。
・ご自分で行なうため、白さの調整が難しく、仕上がりの予測がつきにくくなります。
・ご自分で行なうため、薬剤の量やマウスピースの使用法などが適切であるか、自己判断が難しくなります。
・施術後は、白さを維持するためのメンテナンスが必要になります。